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2010年3月2日火曜日

新しい課長の下で

前の課長はちょうど1年で大阪に異動した。その後の課長は私の知っている人だったので特別抵抗感はなかった。ただ仕事における製品については私が課長に教えなければならない。担当している製品は、数年前から環境問題に関連して使用忌避の動きが活発化していた。環境問題に敏感である自動車分野を中心に年々販売量が落ち込んでいった。前の課長は担当から課長になった人なのでよく製品のことを知っていた。またひとり戦力になる人が私の前から消えていった。

新しい課長の下ではとにかくやるしかなかった。前の課長が担当していた主要な客先は私が担当することになった。私の負担は増えたものの、自分でも私がやるしかないのだとどこかで思っていた。

この新しい課長はまず、誰もが認めるデキの悪いヤツを異動させた。アシスタントの女性を除いて年齢では私が一番下になった。気がつけば私の担当は全国の6割を担当していた。そのことでできないとは思わなかった。ただこの課長は独身で酒が好きである。会社が好きなのかあまり早く帰ろうという考えがない人であった。毎日のように、軽く一杯飲んでいこう、となる。本人の飲みっぷりを見ているとどこが軽く?で一杯でなんか終わらない。梯子しないのはいいが、スタート時間が遅いので、家に帰るのは23:00以降になる。一方、飲みに行かない日でも、こっちが帰ろうとすると「~~(名前)、ちょっと、ちょっと」と呼びとめるのである。自分の座る机の横に私を立たせた状態で社内メールを指差しながら、工場の~~部長からこういうのが来た、だから、こうして、あぁやって、こう返事をした、などと今日の出来事のトピックスを語り始める。それは短い時で1時間、長いと3時間に及ぶ。それもまた私の帰宅時間を遅くさせるのであった。

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